連立方程式とスポーツから学ぶ代入の考え方
スポーツメンタルコーチのちだやすともです。
3X+2Y=16
3X+ Y=5
これは連立方程式ですね。
最近知ったことですが、数学において、方程式でつまずくお子さんが多いと聞きました。
私は、子どもの頃から計算を解くのは得意でしたし、好きでした。
一方、国語のような長い文章を読み解く教科は嫌いで、ずっと点数は低かったのです。
数学でも文章問題はそれほど得意ではありませんでした。
だから、方程式でつまずくというのが理解できなかったのです。
では、なぜ方程式が苦手になってしまうのでしょうか?
3X+2Y=16・・・①
3X+ Y=5・・・②
上記の式において、XとYという2つの未知な値があります。
このままだと、未知な値が2つあるため、方程式を解くことはできません。
XもしくはYのどちらかだけになれば、1次方程式となり、解答を導くことができます。
この場合、①の式から②の式を引き算すれば
Y=11
ということで、Yの数字を解答することが出来ました。
そして、②の式を使ってXを求めてみましょう。
となるのですが、ここで悩んでしまうようです。
Yに11を入れる?
つまり、yに11を代入するという意味がわからないようなのです。
代入とは、広辞苑より
代数式において、ある文字を他の文字・式または数値で置き換えること。
と記載されています。
言葉通りなのですが、これがわからなくて挫折をしてしまうようです。
私は、あるお子さん(男子)に2次方程式を教える機会がありました。
彼も方程式を解く際に、代入するという意味がわからなかったのです。
彼は部活でテニスをしていました。サーブから前衛でボレーをする、いわゆるサーブ&ボレーが得意だと話します。
代入するという意味を説明するとき、私はテニスコートを使って説明しました。
前衛のポジション(ゾーン)をXとしよう。
君はサーブをエンドラインから打って、前衛のポジション、つまりXに入るんだ。
君は11という数字を持っている。
ラケットではなく、数字の11を持ちながら、Xと設定している前衛のポジションに入っていくんだ。
と伝えました。
彼は戸惑いながらも、普段から慣れ親しんでいるテニスを用いた説明だったからか、少し反応をしてくれました。
まだまだ完全に理解するまでとはいきませんでしたが、少しは感覚として掴んでくれたのかなと思います。
このように、スポーツと勉強は見方を変えれば、繋がってくることがわかってきます。
ぜひ参考にしてみてください。