自分のこの目で確かめることの重要性

私はスポーツジャーナリストでもありますので、スポーツの現場へ行く機会があります。テレビやラジオなどメディア越しだけではわからないことを現場で多く感じています。

今回は「自分の目で確かめること」を考えてみましょう。

私が子どもの頃、情報を知る機会としては、テレビやラジオ、書籍(コミックや雑誌を含む)が多くを占めていました。しかし、時代とともにデジタルが進化して、現代社会では上記のような既存媒体に加え、YouTubeなどの動画配信、TwitterやFacebookといったSNSにおいても情報の財源となっています。

違う方面から考えれば、自分で情報配信ができるようになりました。つまり、情報過多になってきたわけです。どんな些細な情報でもそのままを受け止めるのではなく、真偽を自分で判断していかなければならない時代になってきました。

ここで重要なことが「自分のこの目で確かめる事」なのです。

同じ情報でも、メディアやSNS越しで伝わってきた事と現場に出向いて自らの目で見た事には違いが生じます。なぜならば、メディアやSNSは画面のみで判断することしかできないのに対し、現場ではテレビから見える画面以外の情報が自分の目に飛び込んできます。

画面で映らない情報とは、画面に映っていないところや場の空気感や臨場感。取材で会場入りをしていれば、該当者からの記者会見をすべて聞くことです。これだけでも、「自分のこの目で確かめる事」の重要性がわかってくるのではないでしょうか。

改めて、皆さんへ伝えたいことは、ある情報や事柄に対して、それがすべてを網羅しているとは限らない。情報の裏側には、様々な背景やそこに至るまでのプロセスが隠されており、現場の雰囲気や臨場感も含まれています。情報を受け取る際には、その情報が本当に正しいのか、様々な背景やプロセスを想定しながら判断してみてはいかがでしょうか。

子どもたちにも、情報の背景やプロセスの重要性をよく説明していきたいと考えています。なぜこの情報が出てきたのか。これが本人の判断力や2歩・3歩先を読む想像力の向上に繋がると願っています。

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