苦手克服は成長への第一歩

皆さんにおいても、苦手なことはたくさんあると思われます。

文章問題、漢字や英単語の暗記、料理、人によって様々ですね。

先日、あるお子さまから「文章問題が苦手」と聞きました。文章問題を苦手とされているお子さまは多いと実感しています。

OECD(経済協力開発機構)「生徒の学習到達度調査」によると、義務教育終了段階の15歳児を対象とした読解力分野で、2012年の調査では538点(全参加国・地域72か国中4位)、2015年の調査では516点(全参加国・地域72か国中8位)、2018年の調査では504点(全参加国・地域72か国中15位)と調査年ごとで参加国・地域の数が一律ではないにしろ、平均得点と順位は3回連続下降しています。

出典:国立教育政策研究所

https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/index.html

これは私の所感に過ぎませんが、計算問題が得意なお子さまほど文章問題が苦手な傾向にあると思われます。時代が進むにつれて、デジタル機器(パソコン、タブレット、スマートフォンなど)を触ることが多くなり、書籍や雑誌といった紙媒体に触れることが少なくなっていることも背景にあるのでしょう。

しかし、文章問題が苦手ということを放置してはいけません。算数・数学といった勉強だけでなく、社会で働く際にもメールを書く機会がありますので、書くことによるコミュニケーション能力が求められます。送り主が受け取り主に対して、文章をわかりやすく書く必要がありますし、受け取る側もしっかり文章の意味を読み取って次の行動に備えないといけないです。

苦手克服は、人間の成長において重要な事項です。苦手を克服することからできることが増えますから、様々なチャンスに恵まれる可能性が高くなります。

一方で、得意なことのみでしか、手を付けない人もいるでしょう。得意なことは、今日できることはもちろん、明日も明後日も解答することができます。しかし、苦手なことになると手が止まってしまいます。ただ、ここで手を動かして文章を読み込むことができれば、苦手克服に大きく近づきます。

苦手克服は一番大事なことでもありますが、一番難しい挑戦だと思います。大人になって苦手克服をするのは難しいですけど、子どものうちであれば先入観がそれほどないため、トライすることで食わず嫌いだけでも解消できれば、得点と順位は大きくジャンプアップするはずです。苦手克服を前向きにとらえてみてはいかがでしょうか。

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